はじめての方へ

クンダリーニヨガは誰でも、気軽に始めることができます。ヨガクラスで始めに学ぶ基本的テクニックは次とおりです。

【はじめに】 ヨガクラスに参加する前に

①ヨガを練習する2~3時間前に食事を済ませてください。また、トイレを済ませ、手を洗い、口を濯ぎ落ち着いた気分でヨガを始めましょう。

②動きやすい服装がベストです。特に、腰の辺りがゆったりとした服装がよいでしょう。素材は自然の繊維がベストです。足は裸足でヨガをするのが一番です。時計やイヤリングなど身につける物は全て取り外して練習しましょう。

③可能なら、清潔で、静かで環境のよいところでヨガをしましょう。

④瞑想をする時は背骨や肩をブランケットや毛布などで被い、暖かくしましょう。

⑤薬物やアルコ-ルを服用しながらヨガの練習は決して行わないでください。

⑥もし、怪我をしている場合は、痛みを我慢してまでもそのポ-ズをする必要はありません。

それを悪化させるようなことではなく、その怪我の回りから、徐々に働きかけ、最終的に治癒力が高められるようにしてください。

⑦妊娠中の女性は医師等にご相談ください。

⑧生理中の女性は火の呼吸を行わず、深く長い呼吸の方がよいでしょう。また、簡単なヨガセットを選んでみてください。

⑨ヨガセットの後の長いリラックスは、練習の効果を自分の中で深く体感するようにしてください。

1 ヨガ練習の手順

① 始めの姿勢
リラックスした姿勢で座ります。また、おしりの下に座布団を敷くなど、座りやすい工夫をしてみましょう。
背筋を真っ直ぐに伸ばし、肩の力を抜きます。目は閉じ、眉間に集中します。呼吸は鼻で自然に行います。

② 始めのマントラ
クンダリーニヨガを始める前には必ず “ONG NAMO GURU DEV NAMO”のマントラを唱えてから始めます。手は祈りのポーズにして、胸骨のところに親指の付け根がつくようにします。息を深く吸って、3回程度唱えます。このマントラは私たちを保護し、私たち自身の高尚な自己と結びつけてくれます。正確に唱えると、脳下垂体を刺激し、高い意識に波長を合わせることができます。

③ ウオ-ムアップ
練習や瞑想の効果を高めるために背骨を柔らかくしたり生命神経を伸ばしたり、軽くウオ-ムアップをします。

④ ヨガのセット・瞑想
ここで様々のヨガのセット・瞑想を行います。

⑤ 練習後のリラックス
ヨガセットが終わったら仰向けになって、ゆっくりリラックスします。身体から力を抜いて、目を閉じて、自然に呼吸しながら、深いリラクセーションを楽しみます。

⑥ 終わりマントラ “SAT NAM”
十分にリラックスの後は手首、足首を回し、身体を左右にストレッチし、背中を転がすロ-リング運動をして座ります。胸の前で両手を合わせて、“SAT NAM”と唱えます。
最後に、このクンダリーニヨガのテーマソングを歌い、終わります。

May the Long time sunshine upon you,
all love surrounds you.
And the pure light within you
guide your way on.

限りない陽の光と愛に包まれた
あなたの中の輝きが道を照らす

2 クンダリニ・ヨガの基本テクニック

初心者の方が始めに学んでほしいクンダリニ・ヨガの基本テクニックは下記のとおりです。

最初に学ぶ、そして最も重要なテクニックです、ぜひ、覚えてください。

① 深く長い呼吸法Long Deep breath
深く長い呼吸は息を吸う時は最初にお腹をいっぱいにして、続いて、肺がいっぱいにし、最後、鎖骨まで吸います。吐くときは逆順で、鎖骨、肺、お腹の順でからっぽになるまで吐きます。
最初は、両手をお腹に当てて、その動きを確認しながら行ってください。吸うときは手の指が広がり、吐くときに元の位置に戻ります。呼吸が1分間に6回より少ない回数が目安です。正確に深く長い呼吸を習得するには腹部がリラックスすることが大切です。それは、腹部の筋肉を前に出すことで横隔膜が下方向に動き、空気が肺に流れ込みます。
また、深く長い呼吸は横隔膜呼吸とか腹式呼吸などとも呼ばれます。皆さん、出来る限り長く、深い呼吸をしてみてください。

② 火の呼吸Breath of fire
火の呼吸は基本的には深く長い呼吸法をスピ-ドアップしたものです。早いスピ-ドの呼吸(1秒間に2~3回のスピ-ド)で、吸うときと吐くときの間に途切れることなく、継続的に、力強く行います。
息を吐くときに腹部を背骨の方向に引いて行います。しかし、胸部はリラックスして行うことが重要です。お腹にエネルギ-を集中し、お腹の筋肉が内側に引かれるのを感じてください。息を吸う時は腹部がリラックスして横隔膜を下にします。吸気は努力して入るというよりも自然に入ってくる感じです。使われている筋肉は腹筋です。最初は必要以上の筋肉を使ってしまうこともあるかも知れませんが少しずつ慣れていきます。
また、火の呼吸をするときに足や顔、肩などリラックスしているか緊張しているかチェックしてみてください。

③ ムルバンド
「ル-トロック」とも言いますが、よく用いられるテクニックです。肛門の筋肉、性器の筋肉、おへその3点を同時に内側に引き締めます。これは通常、呼吸を全部出した時に用いますが、息を吸った状態でも行います。ポ-ズの後に行います。
このムルバンドは肛門と生殖器、おへそのエネルギーを調整する働きがあります。プラナとアパナの2つのエネルギ-を合流させる働きがあります。ルートロックはアパナを引き上げ、プラナを引き下げ、おへそセンターで結合させ、その結果、クンダリニエネルギーを解放させる“熱”を発生させます。「ムル(MUL)」は根、基礎、源の意味です。

④ ギオンムドラ
親指と人差し指の先をつけます。これはあなたの知識と能力を鼓舞します。また、感受性と落ち着いた心を授けてくれます。親指は自我を表し、人差し指はJUPITER(木星)象徴します。

3 ヨガや瞑想の効果を高めるポイント

① 集中すること
ヨガを練習する時、特別な指示がない限り、第3の目(眉間)に意識を集中します。また、ポ-ズの練習中やポ-ズとの間には息を吸う時に「SAT」、息を吐く時に「NAM」と心の中で唱えてください。もし、集中が途切れていることに気がついたら、また意識を元に戻し、マントラに集中してください。

② ポ-ズを完結させる
特別な指示がない限り1つのポーズの最後には「息を吸う→しばらく止める→息を吐き、ル-トロックを行う。」また、息を吸い、息を止めてル-トロックします。1~3回行なってください。

③ ポ-ズとポ-ズの間のミニリラックス
1つのポーズが終わった後はちょっとの間、目を閉じたままで動きを止めてください。そして、ポ-ズの効果を感じてください。1つ1つのポ-ズが瞑想になると最高です。

④ 時間のない時
十分な時間が取れない時にはそれぞれのポ-ズの時間を短くしても結構です。また、ヨガは一連の流れです、ポ-ズ1つだけで独立していませんので、可能な限り、セットの流れに忠実に練習してください。苦手なものを飛ばしたり、付け加えたりはしないでください。これはヨガの効果を最大限に得るために大切なことです。

⑤ 練習の時間
クンダリニ・ヨガはいつ、どこでも、自由な時間に行うことができます。邪魔されることなく、閑静な所で行えばより最適です。しかしながら、もっとも適した時間は日の出前の2時間30分の時間です。ヨガ行者が朝の練習をするときには、頭を布で覆い、素足で、綿やウ-ル、ム-トンなど柔らかな敷物の上で行います。これはヨガで発生するエネルギ-を逃がさないためです。

4 リラックスから起きあがる

①仰むけに寝たまま足首と手首を小さな円を描くように回します。一方向に30秒回したら反対方向に30秒回します。

②猫のストレッチ
左足と右手を真っ直ぐに延ばします。右足を曲げて、左手で曲げた右足の膝を床に押しつける。顔は曲げたひざの反対側に向けます。20~30秒行ったら反対側も同じようにストレッチします。

③仰むけに寝たまま足の裏と手のひらをハエの様に擦り合わせる。元気よく暑くなるように擦り、1分間続けます。

④仰むけに寝たままで両膝を胸のところで両腕で抱え込んで背骨のロ-リング運動を行う。最低4~5回は行います。

⑤楽な姿勢で座る。手のひらを胸の前で合わせて、目を閉じ、自然に呼吸します。

⑥気分の良い最後は歌を歌って終わります。

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