それでは、クンダリーニ・ヨガの瞑想とはどのようなもので、どのような効果が期待さるのでしょうか。瞑想を進める上で参考となる基本的な定義を紹介していきます。
瞑想とは、“心”の波をコントロールし、それを超越し、魂の輝きが流れ出るのを可能にするプロセスである。
瞑想は、誰もが取り組むことのできるものである。瞑想は、生来持つ自己感覚システム、“心”、身体を活用するものである。洗練されたパターンを活用することにより、“私“と“心”、“心”と身体とのコミュニケーションを創造するものである。
マントラを用いる瞑想は、口の上あご(上腭)に働きかけ、自律神経系や古い脳、そして辺縁系の衝動に影響を与えるものである。
そして、瞑想は...
中立心(瞑想心)を発展させます。
魂の明晰さとつなぐことで、有限の感覚から無限なる知覚・認識へと導きます。
幸福感や内なる平和、安定性、穏やかさの感覚を発達させます。
直感力を発達させます。
反応することや無意識に刻まれた習慣、潜在意識に潜む恐怖や障害を解放し、意識そのものと自発的かつ直感的に結びつく力を育みます。
感情を献身へと変容させる技術の習得を促します。
エネルギーに集中し、効果・効率性を高めます。
心の明晰さ、精神的意識、今を生きる能力を高めます。
ストレスとなる中心的な問題を解決します。
人格をコントロールする前頭葉を発達させます。
そして、瞑想心を継続して経験することシムランと言いいます。それは継続的、瞑想的、創造的な感覚で、生命を精神の流れとして経験することです。
パタンジャリにより編纂されたとされるインドの経典『ヨガ・スートラ』があります。これは心と身体を統合し、最終的にサマディに至るための八つの段階を示したもので、次のような八支則が体系化されています。
1.ヤマ(Yama)、2.ニヤマ(Niyama)、3.アーサナ(Asana)、4.プラナヤマ(Pranayama)、5.プラチャハルPratyahar、6.ダラナDharana、7.ディヤナDhyana、8.サマディSamadhiの八つです。
この八支則のうち、後半の四つは、瞑想者がヨガを修行する際の内なる心の空間をナビゲートする指標であり、瞑想の段階を示しています。クンダリーニ・ヨガにおいては、これら四つの状態は個別の段階というよりも、統合的な意識の特性として認識されています。実践の中で、これらの状態を識別し、意識的に活用することを通じて、内的な熟達を深めていくことが重視されています。
- プラチャハルPratyaharとは、“心”を無限と調和させ、コントロールする技法です。それは、あらゆる有限な存在の中に内在する「中心核としての無限」を見出すための、意識の科学といえます。
- ダラナ(Dharana)とは集中です。思考を一貫して深く貫き通し、継続的に意識を向ける力です。それは、心をある意識の中心や対象に留め続けることです。
- ディヤナ(Dhyana)とは、集中の対象と深く融合することです。それによって、途切れず連続する思考の波が生じますが、瞑想者はそれに反応しない。ただ思考に気づいてはいますが、それに巻き込まれることはない状態です。
- サマディSamadhi 魂との完全な同一化です。「私と神、神と私は一つ」の深遠な経験です。(at p126)







