手は機能的であり、魔法的でもあります。私たちは幼い頃、手を使い周りの世界やその中にあるものを探求し始めます。握ったり、放したり、形を作ったり、創造したりするのを学びます。手はまた、その微妙な動き一つひとつで私たちの感情を表し、手のひらには、興味深い手相が形成されています。この符号を理解すれば、手は私たちの意識と健康のエネルギーマップとなりえます。
ヨガ行者たちは、手を研究し、その領域とそれに関連する反射する部位をマッピングしてきました。手の各エリアは、身体や脳の特定の領域に反射するとともに、異なる感情や行動も表します。指を丸めたり、交差させたり、引き伸ばしたり、他の指や手のひらの部分に触れることで、身体と心に効果的に話しかけることができます。手はまさに、心身のコンピュータに入力するためのキーボードな訳です。以下に挙げるムドラは、心身のエネルギーシステムに明確なメッセージを送るためのテクニックです。
ギオン・ムドラGyan Mudra
ギオン・ムドラを作るには、親指の先を人差し指の先に合わせます。このムドラは知識と能力を刺激し、受容性と平静をもたらします。人差し指のエネルギーはしばしば拡張を象徴する惑星・木星に例えられます。最も一般的なムドラであり、「受動的」と「能動的」の2つの形体があります。受動的ギオン・ムドラは上記の説明通りですが、強力なプラーナヤマ(呼吸法)や練習を行う際には「能動的」ギオン・ムドラが用いられることがあります。この場合、人差し指を親指の下に曲げ、爪を親指の腹で覆い、他の3本の指をまっすぐに保ちます。
シュニ・ムドラShuni Mudra
シュニ・ムドラを作るには、中指の先を親指の先に合わせます。他の3本の指はまっすぐに保ちます。このムドラは忍耐力と洞察力を与えると言われています。中指はしばしば土星に象徴されます。土星は仕事の達人、カルマの法則、責任を負うこと、そして義務を守るための勇気を表します。
スーリヤまたはラヴィ・ムドラSurya or Ravi Mudra
このムドラは薬指の先を親指の先に合わせることで形成されます。他の3本の指はまっすぐに保ちます。このムドラを練習することで、活力、神経の強さ、そして健康が得られるとされています。薬指の質は太陽または天王星に象徴されます。太陽はエネルギー、健康、そして性的エネルギーを表し、天王星は神経の強さ、直感、変化を象徴します。
ブッディ・ムドラBuddhi Mudra
ブッディ・ムドラを作るには、小指の先を親指の先に合わせます。他の3本の指はまっすぐに保ちます。このムドラを練習することで、明確かつ直感的なコミュニケーション能力が開かれ、さらに精神的な発達が刺激されます。小指は水星に象徴され、水星は素早さやコミュニケーションの精神力を表します。
ヴィーナス・ロックVenus Lock
このムドラはヨガの練習で頻繁に使用されます。その名前は、それが各手のヴィーナス丘(親指の基部にある肉厚な部分)と親指の正と負の側面をつなぐことに由来します。親指は自我を表します。ヴィーナス丘は感覚的エネルギーや性的エネルギーに関連する金星に象徴されます。このムドラは性的エネルギーを流し、腺のバランスを促進します。また、瞑想中に膝の上で保持すると集中力を高めます。このムドラを作るには、手のひらを向かい合わせ、指を絡めます。左小指を一番下にして、左親指の先を右手の親指と人差し指の間の皮膜部分に置きます。右親指の先で左親指の基部の肉厚部分を押します。女性の場合は指の配置が逆になります。
祈りのムドラまたは祈りの姿勢Prayer Mudra or Prayer Pose
両手の手のひらを平らに合わせます。身体の正の側(右、男性的)と負の側(左、女性的)が中和されます。一般的に、この姿勢は胸骨の中央線上にあるハートセンターに置かれ、クリヤ(浄化法)を行う準備として自身を中心に置く際に使用されますが、他のポーズでも用いられることがあります。
ベア・グリップBear Grip
ベア・グリップを作るには、左手の手のひらを胸から遠ざけて向け、右手の手のひらを胸に向けます。指を合わせて曲げ、両手が1つの握りこぶしになるようにします。親指で位置をロックします。このムドラは心臓を刺激し、集中力を高めるために使用されます。
膝の上に手を置く姿勢Hands in the Lap
瞑想においてよく見られるムドラで、女性の場合は右手を上向きに膝の上に置き、その上に左手を上向きに置きます。親指の先を合わせます。男性の場合は手の配置が逆になります。

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