“心“を克服する、世界を克服する

,“心“を克服する。そして世界を克服する

私たちの“心”について考えます。

私たちの“心”というのは自分のようで、本当の自分ではありません。
本当の自己というのは、identityアイデンティティであり、“心”より永遠のものです。

ヨギバジャン師は、

「身体と魂の間にあるのは何か。それが“心”である。」 “What is between the body and spirit? Mind”

“心”は良く、心変わりし、心移りし、気が変わります。しかし、本当の自己、アイデンティティは本質的なもので、変わらないことのないもの、不変なものです。

”心”がなにかを考えても、計画しても、アドバイスしても、議論したとしても、本当の自己(アイデンティティ)は変わるものではありません。“心”、そして、身体も私たちそのものではなく、”私”の乗り物なのです。

“心”、”身体”ともこの地上で”私”を助けるもので、人間として人生を経験するために与えられています。とても優秀な召使であり、友達なのです。しかし、決してボスではありません。

私たちの中で変わらない本質がアイデンティティで、変わるものが“心”です。

”心”を見たことがありますか?“心”の状態が見えてくる、それがクンダリーニヨガを進める中で見えてくるものです。それは、自身にとって、教育的経験となります。
極めて重要な真実は、あなたの”心”があなたではないということ論証することを見ることができます。“心”はあなたから離れて何かであり、観察することができるということです。

その“心”をマスターしていくこと、それが他のヨガと同様、クンダリーニヨガの目的の一つです。“心”をコントロールできない限り、それを超え、自由になることはできません。自由とは自身の無限性を経験することで、“心”を超えたところにあります。

そのことは、“心”を投げ捨てたり、壊したり、抑圧することではありません。実際には、“心”をより、シャープに、すっきりした、より有益なものにしていきます。

クンダリーニヨガでは呼吸を使い、”心”をコントロールすることができます。自己をマスターするために、呼吸から始めていきます。その原理は、

“心”が主人となる時、怪物になり、しもべとなるとき、“心”は天使となる。
“心”は常に呼吸に従い、身体は“心”に従う

あなたの心を支配しなさい、そうすれば、世界を支配するであろう。
どの心? 顕在意識? 超意識? 違う。どの心?潜在意識である。
潜在意識を支配するれば、あなたは世界に勝利するであろう

”The mind become a monster when it become your master. The mind is an angel when it is your servent”
“The mind always follow the breath and the body follow the mind”

“Conquer your mind and you will conquer the world. Which mind? The conscious mind? The supreme conscious mind? No. Which mind? The subconscious mind. If you conquer your subconscious mind, then you win the world.” YB

私たちの表面にある意識、この顕在意識に加えて、私たちはとても活動的な潜在意識、それより深い、広大な地下の無意識があります。
顕在意識は意識全体の氷山の一角なのです。私たちを動機づけるほとんどのものは表面下にあります。行動や態度などのほとんどは潜在意識から来る暗示により命令されているのです。虚構と事実を識別しない潜在意識からです。

それは、絶え間なく受け入れる言葉でのインプットであり、言葉でないもののインプットなどが入れるズタ袋です。それは、何を受け入れるかについて判断せず、その限定された理解を伴って、ゴスペルであれ、色であれ、思考パターンであれ、話しであれ、行動であれ何でも受け入れます。そうした性質をもつものです。

そして、身体と潜在意識の関係には法則があります。
「潜在意識が信じるものはります何でも、身体は実現する傾向がある」
“Whatever the subconscious mind believes, the body tends to manifest.”

逆に言うと、この潜在意識の騙されやすい性質を利用して、自分を癒すことができるということです。「私は完璧な健康です」と何度も何度も繰り返します。例え、高熱であっても、熱が下がります。潜在意識がそれを信じて、より早く熱を冷まそうとするということです。

アファメーションに効果があるのもこの理由からです。しかしながら、重要なことは私たちの潜在意識から恐怖やノイローゼ、神経症を取り除かない限り、障害のある人生となってしまいます。

思考はどこから来るのか?
さて、“心”の常に浮かんでくる思考はどこから来るのか。

誰でも、目のひと瞬きで、知性は1,000の思考を放ちます。そして、それらは処理されなければなりません。知性が放ったそれぞれの思考の一つは感覚となり、それが感情、欲望となり行動になります。この知性のサイクルが繰り返されます。

≪知性のサイクル≫
知性intellect →
思考thought →
感覚Feeling/感情Emotion →
欲望Desire →
行動action
欲望が達成できない → 直観が働かずupset気が動転する → 満たされない欲望は神経症になり、精神病になることもあります。

さて、残りの思考はどうなるのか?
全ての思考や感覚は潜在意識に入ります。そして、それらが潜在意識でいっぱいになり、あふれ出た時、過剰となったものは投げ落とされ、無意識の中に入ってしまいます。これが、悪夢の根源となるのです。

一旦、無意識に入ってしまうと、どうなるのか。

それらの態度や感情、習慣などは変えたり、加減したりすることが極めて困難となります。このことが、私たちの精神の正常性を保つことを困難にしてしまいます。

そこで、正常に保ち、潜在意識をきれいにして、生き残ることが重要になってきます。普段から思考や感覚が無意識に過積載されないようにすることが大切になります。

こうした過積載となった思考や感情が無意識に入らないように、潜在意識をきれいに掃除することは、このクンダリーニヨガ&瞑想の目的です。
そのためには、継続的にヨガの練習をすることが最良で、効果的な潜在意識のクリーニングです。これをサダナと言い、そのためのプロセスです。古い恐怖や埋められた怒り、深いネガティブな感情などを表面に浮き上がらせ、マントラのパワーで分解していきます。そうでなければ、それらのゴミは潜在意識に埋められてままで、無意識の中で大きな苦痛、不幸の原因となります。

瞑想はマントラに集中する
瞑想している時、マントラに集中します。
マントラを唱えている時に、痛みやネガティブな思考や感覚が現れたら、そのまま、見過ごしてください。「現れた・・・」と捉えて、ゆっくりとマントラへの集中に戻してください。
マントラを唱え続けてください。これが、置換です、置き換わることです。“心”の中のネガティブな思考からポジティブな思考の波へと置き換わることです。
強力な洗剤のように、高度のバイブレーションのマントラで、油っぽい、不潔、痛い思考を洗い流してください。それはプロセスです。やり遂げてください。
ネガティブ思考に意識が陥ったと気が付く時は、マントラから集中がそれていたことに気づいている時です。
集中が反れてしまったことは気にせず、また、マントラに集中します。
それは、代理に使うことで、ピンチヒッターのようなものです。ネガティブバッターの代わりに、マントラが代打で、満塁ホームランを打って勝つようなイメージです。

人生に打ち勝ちために
あなたの中にネガティブなムードになった時はいつでも、マントラ、アファメーションを使ってください。マントラの音で、バイブレーションで心配や困惑、疑い、恐怖を追い払ってください。
“Ang Sang Wahe Guru”

参考
◎ Conscious Minds 意識的な“心”(顕在意識)には次の3つの“心”があります。
Ø プロテクティブマインドProtective mind
Ø ポジティブマインドPositive mind
Ø ニュートラルマインドNeutral mind
◎ Subconscious Mind 潜在意識  顕在意識に加えて、極めて活動的な潜在意識とそれより深く、広大な無意識があります。
Ø Subconscious Mind 潜在意識 a very active
Ø Unconscious Mind  無意識 a vast subterranean area of unconscious

最近の記事

書籍紹介

関連リンク


PAGE TOP